コマンドの機能と使用方法
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cat
ファイルを連結して表示

一つ、または複数のファイルを連結して出力する。ファイルはスペースで区切って指定するほか、ワイルドカードも使用できる。
cat -n file1 file1を、すべての行に番号をつけて表示する
cat -s file2 file2を、連続する空白行はまとめて表示する
cat file3 file4 file3とfile4を連続して表示する
cat file5 file6 >file7 file5とfile6を結合してfile7として出力する


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comm
ファイルの内容を比較

2つのファイルを比較し、3列からなる表を出力する。左列は1つ目のファイルにのみ存在する行、中央列は2つ目のみ存在する行、右列は両方のファイルに存在する行を表示する。ファイルは事前にソートしておく必要がある。ファイルを指定しない場合やファイルに" - "を指定した場合は標準入力から読み込む。
comm file1 file2 file1とfile2を比較して差異を表示
comm -12 file1 file2 両方のファイルに共通して存在する行を表示


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diff
ファイルの内容を比較

2つのファイルやディレクトリを比較し、その差異を出力する。差異がない場合は、何も出力しない。また、内容の違いが出力されるのはテキストファイルの時のみ。
diff file1 file2 file1とfile2の内容を比較する
diff file1 directory2 directory2内からfile1と同一名ファイルを検索して内容を比較する
diff directory1 directory2 ディレクトリ内の同一名ファイルを検索して内容を比較する


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echo
文字列や変数の内容を表示

文字列や変数(環境変数やシェル変数など)の内容を表示する。文字列は「"」で囲み、変数は冒頭に「$」をつける。
echo "文字を表示" 「文字を表示」と表示する
echo $PATH 環境変数「$PATH」を表示する


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emacs
テキストの編集

テキストを表示・編集できる。スクリーンエディタ。
emacs file1 file1をemacsで開いて編集する
emacs -q file2 file2を初期化ファイルを読み込まずに開いて編集する


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grep
ファイルからパターン検索

ファイルに対してパターンマッチングを行い、マッチする行を出力する。

一部の正規表現を使用することが可能。検索対象が指定されない場合は、標準入力に対してパターンマッチングを行う。複数のファイルを同時に検索することも可能。
grep 'abc' file1 file1から文字列abcを含む行を検索する
grep -c '^abc' file2 file2から行頭がabcの行数を出力する


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less
テキストを見る

テキストファイルの内容を画面に表示する。表示が複数画面に渡る際に、前画面に戻ることができる。
less file1 file1を表示

操作方法

移動コマンド ※数字をコマンドの前につけることで調節が可能、( )内はデフォルトの値
f, Ctrl+F, Ctrl+V, SPACE n行(1ページ)先へ進む
b, Ctrl+B, ESC+v n行(1ページ)前に戻る
e, Ctrl+E, j, Ctrl+N, Enter n行(1行)先へ進む
y, Ctrl+Y, k, Ctrl+K, Ctrl+P n行(1行)前に戻る
z n行先に進む(最初に10zなどと、値を設定する)
w n行前に戻る(最初に10zなどと、値を設定する)
g 先頭行へ移動(数字があれば、先頭から指定行数へ移動)
G 最終行へ移動(数字があれば、最後から指定行数へ移動)
検索  
/[パターン] 現在位置からパターン検索をし、移動する
?[パターン] 現在よりも前に対してパターン検索をし、移動する
n 検索を再実行する
N 逆方向に検索を再実行する
その他  
r, Ctrl+R, Ctrl+L 画面を再表示する
q, :q, :Q, ZZ 終了
= 現在のファイル名を表示する
h, ? ヘルプを表示する


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more
テキストを見る

テキストファイルの内容を画面に表示する。表示が複数画面に渡る際には、前画面に戻ることができない。ファイルはスペースで区切って複数の指定ができるほか、ワイルドカードも使用できる。
more file fileの中身を見る

操作方法

SPACE 次のページへ進む
Enter 一行だけ進む
q, Q 終了
= 現在の行番号を表示する
h, ? ヘルプを表示する
/[パターン] パターン検索をし、移動する


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uniq
ファイルの重複行を削除して表示

ファイルで同じ行が連続する場合、それらを一行にまとめて表示する。
uniq sample.txt sample.txtを重複行を削除して表示
uniq -c sample.html 行数も合わせて表示
uniq -d sample.html 連続する行のみを表示


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vi
テキストの編集

テキストを表示・編集できる。
vi file1 file1をviで開いて編集する
vi -R file2 file2を読み込み専用モードで開く

操作方法

編集モード カーソル操作
k 1文字上に移動
j 1文字下に移動
h 1文字左に移動
l 1文字右に移動
- 前行の先頭に移動
+ 次行の先頭に移動
O 行頭に移動
$ 行末に移動
編集モード 文字の追加・挿入
a カーソルがある位置の次から文字列を挿入(カーソルの右側)
i カーソルがある位置に文字列を挿入(カーソルの左側)
o 空行を挿入
yy カーソルがある行全体をコピーバッファに入れる
p カーソルがある行の次の行にコピーバッファの内容を挿入
ESC 文字の編集を終了
編集モード 文字の削除
x カーソル位置の文字を削除
dd カーソル位置の行全体を削除
D カーソル位置から行末までを削除
コマンドモード ファイルの読み込み・保存
:w ファイルをセーブ
:w [file name] ファイル名を指定してセーブ
:r [file name] カーソル位置に指定したファイルを読み込む
:e [file name] 新規ファイルとして編集
:q viを終了
:q! セーブせずにviを終了
コマンドモード 検索
/[文字列] カーソルから後の文字列を検索
?[文字列] カーソルより前の文字列を検索
n 後方検索
N 前方検索


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wc
テキストファイルの行数・単語数・バイト数を表示

テキストファイル内のバイト数や単語数、行数を表示する。全角文字は2バイト扱い。単語数は空白で区切られたものを数えるので、日本語の場合は適さない。
wc file1 file1の行数、単語数、バイト数を表示する
wc -l file2 file3 file2とfile3の行数を表示する
wc -c file* ワイルドカードに一致するファイルのバイト数を表示する


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